近視とはどのような状態の事を指すのか
近視は遠くのものを見た時、網膜の手前で焦点が合うため、ピントが合わずにぼやけて見えてしまう状態のことを指します。
これは屈折異常という状態になりますが、病気ではなく、目が環境に適応した結果であるといえるでしょう。
特に最近近視になってしまうのが、パソコンやスマホの普及に伴うもので、その原因は近くの物を見ると毛様体筋が緊張することによって水晶体が分厚くなっていき、毛様体筋の緊張状態が続くことによって、眼は近くをより楽に見ようとするため、近くのものを見るために目自体がそれに適用するための構造に変化していきます。
すると凸レンズ効果を出すために、角膜の湾曲を大きくさせていき、網膜を後ろへ下げるために眼球を前後に伸ばしていくため、近視化が進んでいくのです。
近視の屈折度数とトレーニングで治すことができる近視
視力の測定は、皆さんが良く知っている「C」のマークで測定し、視力0.7であるとか、0.1である等を判定していますね。
この「C」マークの事を「ランドルド環」と言います。
近視の度合いを測るときには、「ランドルド環」ではなく、「ジオプトリー」(D)と言う単位が使われ、この値によって、軽度だとか中等度と言った、近視の度合いを判断します。
ここで言う「ジオプトリー」とは、屈折度数の事になりまして、
【屈折度数(D)=1÷焦点距離(m)】
という計算式で算出されます。
この「ジオプトリー」の値がマイナスになれば近視、プラスになれば遠視と呼ばれる状態と判断できるのです。
軽度近視の場合 -3D未満
中等度近視の場合 -3D以上-6D未満
強度近視の場合 -6D以上-10D未満
最強度近視の場合 -10D以上
この「ジオプトリー」数値については、病院や眼鏡屋さんにある、オートレフラクトメーターという機器を使う事によって測定することができます。
最も簡単な見分け方としては、文庫本を読むときに目から何cmくらい話して読むか、という距離で目安を付けることは出来ます。
ちなみに30cm程度話した状態で文字が読めなければ、それは既に近視の状態になっていると言えます。
屈折性近視と軸性近視の違いについて
近視には屈折性近視と軸性近視の2種類があり、トレーニングで治すことができるのが屈折性近視と呼ばれる近視になります。
屈折性近視は近くを見るために、角膜を変化させて凸レンズ効果を大きくした状態の近視で、軽い近視の人はこちらになります。
軸性近視は眼球自体を前後に伸ばし網膜が後方へ押し下げた状態までになってしまった近視の事で、軸性近視までの状態になってしまうと、一般的には視力回復は難しいと言われています。
近視になったばかりの仮性近視と呼ばれる状態の時に、トレーニングを行うことによって視力を回復させていくことが可能になります。
トレーニングをしても効果がないと言われているのは、すでに眼球が変形してしまった軸性近視の方です。
また残念なことにほとんどの方が軸性近視であるため、一般的なトレーニングをして治すことができるのは、ほんの少数だけですので、視力回復トレーニングで治すことができるかどうか、最初の段階で屈折性近視か軸性近視なのかを知ることが重要でしょう。
仮性近視の状態ならば努力により視力は回復できる
仮性近視の場合は、近視になる一歩手前の状態で、成長期の子供によく現れます。
一時的にピントを合わせる調節能力が失われており、このままいくと視力が低下していきますので、これまで視力が良かったのに、急に視力が落ちてきた等と子供が訴えてきたときは、日常生活を振り返ってみる必要があるでしょう。
例えば、最近テレビを見ている時間が長くなってきたり、ゲームやスマホをいじっている時間が多くなってきたかどうか、近くで見るようになったかどうか、猫背で集中しているかどうか、食生活が乱れたり、夜更かしをしているかどうかなどを確認しましょう。
生活面での普段の目の使い方に気をつけるだけで視力が元に戻る可能性もあります。
また目を酷使したときは、時々意識的に目を休ませるように心がけましょう。
長時間パソコンやスマホなどの画面を見続けていると目の筋肉がずっと緊張したままになるため、近点作業を行う場合は、1時間おきに目を意識的に休憩させる必要があります。
意識的にまばたきを行うようにしたり、遠くの景色を眺めたり、ストレッチを行い、首や肩の筋肉を伸ばすようにしましょう。
パソコンやスマホの画面はやや見下ろすことができる位置が目の負担が最小限にすみます。
長時間、長期間、眼の疲労が蓄積されていくと、慢性的な眼精疲労となり、さらに視力の低下につながりますので、自分でも目が悪くならないように普段から気を付ける必要があるでしょう。
専門のアイトレーニングとしては、こんなマニュアルをおすすめしています
積極的に視力回復トレーニングを取り入れる事が効果的
視力が落ちかけてきたことに一早く気が付き、この段階でトレーニングを始めると視力を回復させていくことが出来ますので、早い段階で眼科にかかると良いです。
通常の眼科の場合、視力回復訓練を積極的に行っているところはあまりありませんので、視力を回復させたいのであれば、視力回復訓練に力を入れている眼科や視力回復センターのような民間の機関を利用されるのも良いと思います。
眼科では調整麻痺剤を使用した点がん治療と毛様体筋の緊張を緩和する訓練を行い、早期での近視を治すことが可能になります。
仮性近視の段階で注意したいのが、眼が悪くなったからといってすぐにメガネやコンタクトで視力を矯正してしまうことです。
仮性近視の段階ですぐに視力矯正をしてしまうと、さらに視力が落ちやすくなりますので、早い段階で視力の低下に一早く気づき視力回復の訓練を始めることによって視力を悪化を止めることが出来ます。
視力の低下を止めるためには、仮性近視の段階で回復訓練を始めること、回復訓練を積極的に行っている眼科医にかかるとより効果的です。
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子供の視力低下は早い段階のトレーニングで回復できる
低齢期の子供は遠視気味傾向があり、視力のよい子供だと2.0ぐらいはあるのですが、身体の成長と共に眼軸が伸びるため、1.0ぐらいになっていきます。
視力が低下しやすい時期は、小学校高学年から中学3年生の時期の第二次成長期の時期に現れやすくなります。
ちょうどこの時期はテレビゲームや漫画などに夢中になる時期であるため、近くの物を集中して見るため、眼が悪くなる可能性があるでしょう。
視力低下の原因については、近くのものを集中して見るということ以外にも、栄養面が原因という場合もありますので注意が必要です。成長期は骨の成長もありますので、多くのカルシウムが必要になっていきます。
そのため体内のカルシウム量が少なくなると、眼よりも先に骨の方に集中して回されていくため、視力が低下しやすくなるという可能性もあります。
一番身近にいる親が、子供の仮性近視に気が付いてすぐに視力回復訓練を行えば、子供の視力低下を防ぐことが出来ますので、早く行動に移すことが重要です。
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