近年は体調不良や人間関係だけでなく、生活環境の変化に伴う様々な要因で、女性だけでなく男性や子供にも増えているのが「頭痛」ではないでしょうか。
特に近年のパソコン普及、それにディスプレイの大型化、スマホの普及、一般照明改革、更には働き方改革に伴うインターネット活用=情報を見るためのツール=スマホ及びパソコン使用率アップ、どのように考えてみても、更に目を使う方向にしか進んでいませんよね。
ブルーライトをテーマとし、目の疲れやその解消法について調べて、実践しながら検証してきた私ですら、あまりに目を酷使しすぎたことで、結膜炎に連続して2度もかかってしまったという、なんとも間抜けな事態が数ヶ月前にあったくらいです。
そんな日常生活の変化に伴い、「最近よく頭痛になることが増えてきた」と感じられる方もいるのではないかと思い、今回のテーマは「頭痛」です。
現代人に最も多い偏頭痛
頭痛にはさまざまな種類がありますが、多くの人が感じやすい、あるいは経験した事があると思われるのが、偏頭痛と緊張型と呼ばれる頭痛です。
前者の場合はストレスや寝不足、寝すぎ、食べ物や飲酒、生活習慣の乱れや遺伝的要素、気圧や季節の変わり目に起こることが多く、こういったことが要因で頭の血管が拡張し、近くにある三叉神経を刺激することによって起こります。
前兆や予兆があるのが特徴で、目がちかちかしたり、目の前に蚊のようなものが飛んでいたり、視野が狭くなったりするとその10分から半日後に頭の痛さが起こってきます。
頭の片側がずきんずきんと脈を打つように痛むのも特徴で、予兆や前兆の段階で薬を服用することで頭痛が起こりにくくなり、症状もさほどひどくならずにすみます。
偏頭痛に要因は様々ですが、特にストレス系からくる頭痛は辛いものですよね。
体調が万全でないときに人間関係トラブルや仕事のプレッシャー、もうこうなったら悪循環しかありません。
社会に生きる全ての人は何かしらのストレスを抱えているものでしょうけれど、ズキンズキンと痛くなってきたのなら、少しでも早くその痛みを抑えたいもの。
我慢するよりもまずは頭痛を取り除いて、精神的な落ち着きを取り戻すほうが優先でしょう。
そんな時に重宝するのが”くすり”ですよね。
鎮痛成分を含む薬の多用は禁物ですが、それでも”痛さ”はそのままストレスとなり、精神的にも体力的にも大きなダメージになってしまいますので、一時的に頭痛を抑えるという意味において、頭痛薬を使う選択肢はあっても良いのではないでしょうか。
頭痛薬にも色々な種類のものがありますが、元々は処方箋として使われていたものが市販薬として販売しているのが、「ロキソニン」です。
おなじみのコレですね。
ロキソニンシリーズは、全て第1類医薬品ですので、市販薬の中では最も強い種類の薬になります。
3つのロキソニンの違いと効果
第1類の医薬品であるロキソニンシリーズには、3つの種類が用意されていて、それぞれご自身にあった商品を選ぶのが良いのですが、実のところこれらの違いについては、意外と知らないのではないでしょうか?
以下に3つのロキソニンの違いをまとめてみました。
青のロキソニン | 赤のロキソニン | 金のロキソニン |
優れた鎮痛効果を発揮する、ロキソプロフェナンナトリウム水和液を配合しています。
眠くなる成分を含みませんし、1回1錠で効果を発揮します。 日常生活で起こる一般的な頭痛などには、この青のロキソニンが基本と言えます。 |
青のロキソニンに比べて、酸化マグネシウムという胃に優しい成分を含んでいます。
だから胃への負担を気にされる方は、こちらのロキソニンをお選びください。 青のロキソニンに比べて錠剤が小さいのも特徴です。 こちらも眠くなる成分は含まず、1回1錠で効果を発揮します。 |
特に辛い痛みを伴った場合には、より高い鎮痛効果を期待できる、鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素)と鎮痛補助成分(無水カフェイン)を配合した金のロキソニンが効果的です。
もちろん胃を守る成分として、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含みますので、胃への負担も軽減されています。 金のロキソニンは、薬剤師の説明を受けなければ購入することが出来ませんが、即効性や鎮痛効果はプレミアムと言えます。 1回2錠、眠気に関する注意事項もあります。 服用後は乗り物や機械操作をしてはいけません。 |
ただし、市販薬を適切に服用しないと逆に薬物乱用頭痛を引き起こしやすくなり、さらに痛みが増し、治りにくくなってしまうこともありえますので、「ここぞ!」という時に服用して痛みを緩和するという意識が大切です。
頭痛以外でも良く効くロキソニン
おまけですが、ロキソニンの効能としては、「頭痛」「生理痛」とありますが、私が過去ロキソニンを使用して救われた(その時は本当に”救われた”と感じた)出来事がありました。
それは歯痛です。
病名は忘れてしまいましたが、奥歯の中が膿んでしまって、その膿がそのまま目の下あたりの奥まで入り込んでしまい、強烈に痛みを伴ったときがありました。
しかも虫歯治療をしたその数時間後の出来事でした。
お客様と夕食を共にしていた最中の出来事でしたが、幸いにして歯の治療後だったので、お酒は飲んでいなかったんですね。
でも、もう歯というより奥歯の上から目の奥の下の方が痛くて、会話どころではなくなってしまい、速攻でお客様に事情を説明して薬局へ行き、ロキソニンを購入。
その時の私の感覚としては、数十分程度で鎮痛効果が表れ、何とかその場をしのぐことが出来ました。
ちなみにお客様と別れた後で再び歯科医院へ行き再治療をうけたのですが、そこで初めて上記のような膿が頭蓋骨の目の下あたりに入り込んでいる事がわかったんです。
今後ますます増えるであろう緊張型頭痛
話はそれましたが、頭痛の説明に話を戻します。
片頭痛の次に多いのが緊張型のもので、これは目を酷使する現代人にとってはますます増えてくるであろう頭痛と言えます。
この場合、首や肩のこりが同時に起こっていることが多く、目の疲れや同じ姿勢を続けるなどした後に起こりやすい頭痛です。
パソコンなどデスクワークをしている人になりやすく、首や肩の筋肉が緊張していることで起こっているので、腕や肩をを回すなどのストレッチをしたり、目や肩、首筋などを温め、血行を良くしたりすることでおさまってきます。
ですが、もしいつもと違う頭の痛みや目の疲れを感じた場合、市販薬を服用せず医療機関を受診するようにします。
頭の痛みは大きな病気が隠れている可能性もあり、くも膜下出血や大動脈解離など脳の病気が起こっているケースもあります。
くも膜下出血は後頭部をバットのようなもので殴られたと思うほど激しい痛みを感じることが多く、その数時間前から体調がすぐれないことがあります。
明らかに頭の痛さが違うので気が付きますが、その段階では治療が難しくなり命に関わる状態になってしまうこともあるので、いつもと違う痛みの場合は速やかに受診するようにしましょう。
この場合、脳神経外科を受診するとMRIやCTなど脳の検査をより詳しく行ってもらうことができます。
目からくる頭痛には注意が必要
市販薬はすぐに頭の痛さや目の疲れを止めてくれる効果があります。
ですが気軽に飲むことができることから、自己判断やいつも服用しているからといった安心感から継続して服用してしまうこともあり、重篤な病であってもとりあえず服用しておけば良いという考えになってしまいがちです。
でも今後さらに増えてくるであろう緊張型の頭痛の場合には、くも膜下出血など脳の重篤な病の場合は手遅れになってしまう場合もあるので注意が必要です。
また、偏頭痛が頻繁に起こる場合も、内科や脳神経外科を受診し相談をすることで専用の予防薬を処方してもらうことができ、継続して服用することによって頭の痛さを起こりにくくすることが可能です。
頭の痛さは脳の状態を知り、何が原因なのかをつきとめコントロールをすることが大切であるので、安易に市販薬の服用が慢性化しないように注意しましょう。
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