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ブルーライトと日常生活

自宅のLEDシーリングライトの明かりにもブルーライトが含まれている?


11月24日追記:
この記事をアップさせていただいてから直ぐに問い合わせを頂きまして、それは「リビングの電球を交換したいのですが、どんな電球を選定すれば健康に良いでしょうか?」という内容でした。
確かに今まさにお部屋のLEDシーリングライトの電球を交換しようと考えられている方からすれば、少しでも良い電球にしたいはずです。
詳しくは本記事の中ほどで追記しましたので、こちらをご覧ください。

シーリングライトとは何でしょうか?

皆さんのご自宅の天井についている照明、シーリングという金具を使って天井に直接設置されている照明を、シーリングライトと言います。

それでは自宅の天井照明、つまりシーリングライトはLED照明なのでしょうか?

その質問に対する答えは、あまりにも身近に普及しすぎていて、拍子抜けしてしまうような答え方になってしまうのですが、現在世の中で販売している殆どのシーリングライトは・・・LED照明です。

今日の記事では、誰もが最も身近に存在するであろう、自宅の天井照明について説明してみたいと思います。

 

LEDシーリングライトにブルーライトは含まれているのか?

皆さんの自宅の天井で家族を照らしているLEDシーリングライトにはブルーライトが含まれているのか?

まず、その結論から答えますと、「YES」となります。

あまりにも身近過ぎて実感が湧かないかもしれませんが、こういう照明がシーリングライトですね。

シーリングで引っ掛けて天井の壁につける照明がシーリングライトですから、殆どのご家庭にある照明なんですね。

 

ご家庭のお父さんがランプ交換などで、このような金具が天井に付いているのはご存知でしょう。

 

さて、今回の記事のテーマでもある、LEDシーリングライトについても、最初に結論を言ってしまいましたが、ブルーライトは含まれています。

でもそれが問題なのだと指摘しているわけではありません

 

私達の生活の中で「青」の無い世界というのは、そもそも考えられなくて、光の三原色であるRGB、つまり赤、緑、青を中心としてすべての色が交じり合って、自然の明かりは構成されているのですから、ブルーライト自体が問題だと言っている訳ではなくて、問題は別にあるのです。

そしてその問題とは、一般の人達には決して知る事の無いであろう、白色LEDの白い明かりを作り出している構造にあるのです。

 

一般的なシーリングライトに存在する2つのピーク

一般的なシーリングライトに利用されている白色LEDの波長には2種類のピークが存在します。

波長が長い方のピークは550nm(黄緑色)を中心とするもので、500nm(緑)~650nm(黄色)にかけての領域です。

もうひとつは445nm付近を中心とする鋭いピークで、400nm(紫)~480nm(青緑)の領域です。

一般的に人体に悪影響を及ぼすとされるブルーライトと呼ばれる光の波長は380nm~500nmの領域の紫外線または可視光なので、白色LEDの短波長側のピークと重なっています。

そのため昼光色の白色LEDランプが発する光には強いブルーライトが含まれています

それぞれのピークの光の強さを比較すると、550nm前後の光よりも人体に悪影響を及ぼすと言われる445nm付近の短波長の光の方が強いという特徴があります。

なぜこのようなピークが存在してしまうのでしょうか?

そこが、私が問題視しているLED照明の人工ブルーライト=青色LED+黄色蛍光体という構造によるものです。

 

 

ピークとなるブルーライトはなぜ人間にとって悪影響となってしまうのか

一般的にLEDから照射される光の波長は可視光線で、紫外線はほとんど含まれていません

可視光線であれば、人間の網膜でも認識することが可能です。

ただし人間の目は同じ強さの光であっても、青や紫色の光は緑・黄・赤色の光よりも弱く感じてしまうという特性があります

人間の網膜は緑や黄色であれば強い光を感じるとまぶしいと自覚することができるので、無意識に目を細めたり光源を見つめないようにして目を保護しようとします。

これに対して青や紫色の強い光を見てもまぶしいと感じることができないので、目を細めたり光源を見つめないようにするなどの動作が行われない場合があります。

つまり、青色の強い光を受けても自覚することができないので、気付かない間に強い光が網膜に照射される状態が続いてしまう場合があります。

人は青や紫の強い光が照射されていてもまぶしいと認識することができないならば、LEDシーリングライトの2つのピークのうちブルーライトの波長域については、一歩間違えれば網膜の細胞がダメージを受けてしまう可能性も否定出来ないのではないかと考えられそうですね。

 

現在普及している一般的なLED照明とは、青色LED+黄色蛍光体という構造を持つLED照明であり、この照明は太陽の様な広がりのある波長を持っていません

2つのピークを持ち、特にブルーライト付近の強い光が極端に強い光を放ち、それを人間の目は回避する事も無く受け止めてしまう

これがご家庭の天井に、今現在あるLEDシーリングライトの実態と言えます。

 

 

ブルーライト対策を施した新しい普及型LED照明の未来が見えてきた

ただし全てのシーリングライトが白色LEDランプの発する、今問題視している明かりをそのまま照射している訳ではありません。

最近は人体に有害なブルーライトの波長を弱くしてから照射するために、フィルターが取り付けられている製品も製造されています。

国内の有名メーカーが製造するシーリングライトには445nmの波長を中心とするピークを3割前後低減させるためのフィルターを付けた機種もあるので、長時間にわたり使用し続けても目の疲れを軽減することができます。

 

そして、"白色"を別の方法で作り出す事で演色性の高い"明かり"を作り出すLED照明の普及も始まっています。

それが高演色タイプと呼ばれるLED照明で、青色LED+黄色蛍光体という従来の普及型LED照明に比べて、基本的にシングルチップ方式でありながらも、光の三原色である、赤・緑・黄色が擬似的に組み合わされるような蛍光体を使用する事で、演色性を高めたものです。

前回の記事でも引用させて頂きましたが、今回もパナソニックのWEBサイトより引用しましたのでご覧ください。

出典:パナソニック

 

図の真ん中にある構成の"青色LED+赤・緑色蛍光体"という方式がそうです。

注目すべきは分光分布を見て頂くと、一目瞭然である事が解ります。

一般普及型であり、現在最も市場に入り込んでいる、人工ブルーライト照明と呼ぶ白色LED照明の分光分布は、青色が飛び抜けてピークとなっている事が解りますよね?

それに対して真ん中の方式の分光分布は光の波長域が比較的分散しているのが解りますか?

光の三原色を蛍光体で擬似的に作り出すという方式とは言え、現在一般家庭へ普及してしまったブルーライト照明に比べると、明らかにブルーライト照明で問題と考えられる問題点については解消されているのです。

LED照明についてはこちらの記事に詳しく書きましたので併せてお読み頂くと、より深く知る事が出来ます。

LED照明が発するブルーライトが人体に与える影響

LED照明が発するブルーライトの影響を考える前に そもそもLEDってなんだと思いますか? LED=Light Emitting Diode、つまり発光ダイオードと呼ばれる電子素子の略称が「LED」です ...

続きを見る

 

これに対して中国や韓国などから輸入している安価なシーリングライトには、この赤・緑蛍光体による対策品はまだ殆ど見当たりません

そのため現在のところこれら海外より輸入して販売している低価格なシーリングライトを取り付けて長時間にわたり使用し続けると、眼精疲労やその他の健康被害を受ける恐れがあると言えるわけです。

 

そして、天井照明としてブルーライトの強い明かりを浴び続ける場合、人によってはもっと恐ろしい現象も考えなくてはなりません。

紫外線による影響とほぼ同じ影響を受けるのがブルーライトですから、アンチエイジングについても考える必要があると言えるわけですね。

天井にあって長きにわたり、私たちの肌を照らし続けることになるという事は、人間からすればお肌の老化を促進する事にもなると考えられます。

 

 

まだまだ見極めの難しい量販店での購入方法

このように、早くも日本の家電メーカーからは、高演色と名をつけた、それでいて比較的安価に製造できるLED照明が、市場に投入されてきました。

それでも現在市場に出回っている、あるいは既に多くのご家庭の天井で家族の団欒を照らしているLEDシーリングライトは、その殆どが残念ながら「青色LED+黄色蛍光体」という組み合わせにより白色を擬似的に生み出している"明かり"です。

つまり、青色のピークが強く、ブルーライトの影響を最も受けやすい照明という意味ですね。

 

折角ブルーライトの影響が緩和された照明が市場投入されているならば、是非そちらのLED照明が日常的に手に入れられるなら、ご自宅におけるブルーライト問題への憂いは減少するわけですよね。

少なくとも、特に注意が必要なのは、スマホだとかパソコンといった機器だけで済むわけです。

 

そこで早速、どのようにして"青色LED+赤・緑蛍光体"という光源を使った白色LEDを判断すれば良いか、それを見極める方法について調べてみました。

その答えは、実は上記引用したパナソニックのケースで言うならば、"青色LED+赤・緑蛍光体"を採用した白色LEDが、どんな商品に使われているかを把握しておく事にあります。

まとめると以下のように考えられます。

ポイント

高演色タイプへ採用されている

白色、電球色共に平均演色評価数=Ra 90(以上)

この条件に合致するシーリングライトを購入すれば良いのですが、実はカタログを見ただけではまず判断できないでしょうし、殆ど販売されていません。

例えばシーリングライトの商品一覧を見ても、白色LEDの構造までを表記している商品はありませんから、今の時点ではカタログ上で判断する事は難しいのです。

直接パナソニックへ問い合わせてみた

この手の商品問い合わせについては、一般の方向けの回答しか得られないことが殆どですが、私は電気のプロとして、ある程度の専門的な質問を準備してパナソニックへ問い合わせをしてみました。

花子
個人向け商品のシーリングライトについては、高演色Ra83という商品が殆どですから、とてもきれいに見える商品を提供している。LEDについてはシングルチップ方式で、「青色LED+黄色蛍光体」を採用しているが、この高演色を作り出すために、各波長域については調整している。

つまりLEDシーリングライトで「青色LED+赤・緑蛍光体」という商品は個人向けに作られていないという回答でした。

それでは住宅用でこの方式が採用されている商品は何だと思いますか?

花子
パナソニックでは"美ルック"というシリーズがシングルチップ方式でありながらも、「青色LED+赤・緑蛍光体」という方式で作られた商品です。

"美ルック"についてはこちら⇒パナソニック"美ルックのページ"

流通品にもっと広く入っていると思ったので少し残念です。

ポイント


11月24日追記:
とは言いましても、例えば今付いているリビングのシーリングライトの電球が切れてしまって電球の交換をしたい、という様な場合に、私がお伝えしているRa90以上のクラスになりますと、ほぼ市販している中から探すのは困難だと思います。
そこで、このような身近なケースの場合、つまり今回のケースでは"白熱灯"の交換という限定でお話をしますと、以下の様なポイントになります。

・全方位タイプ
・Ra83(Ra80以上)あるいは高演色などの表記がされているもの
・電球色

この3つが商品選びのポイントになります。

量販店などでは、同じLED電球の中でも少々お高くなるかもしれませんが、白熱灯(電球)の交換という条件の場合には、このような選定をされるのが、最も健康面においても効率と言う視点においても良いと思います。

パナソニックで言うと、この写真のタイプですね。

演色性が上がるほど、波長域をメーカー側で調整しているという事と、電球色は昼白色などと比べると、黄色味がかった色なのですが、この色にする為にはやはり波長域調整をしていますので、同じ「青色LED+黄色蛍光体」という構造のLED照明であっても、最もブルーライト部分の緩和された照明と言えるのです。

電球色は最も温かみのある色ではありますが、より明るく白く見えるほうが良いならば、昼白色という選択になるのではないでしょうか。

単純に健康面という事ですと、やはり白熱灯の方がとも言いたいのですが、省エネ・長寿命という経済面、そして廃棄物という視点においても、現実的にはやはりLED照明の方が良いと思います。

選択肢が無い状況であれば、同じブルーライト照明でも、より演色性の高いもの、そして上記ポイントで商品をお選びください。

今ある状況へ対応していく為の体作りと必要なアンチエイジングケア

既に多くの人達が、この"青色LED+黄色蛍光体"という、"ブルーライト照明"に照らされて暮らしています。

それならば、目先ではなくこれから先の未来の自分、家族のことを考えたときに、今何をするべきかを考える必要があるのではないでしょうか。

それが今回の記事で私が言いたかったテーマになります。

スマホやパソコンという、ある特定の環境下においてならば、PCメガネや目薬などの対策も出来ますし、離れた時間に目を休めることも出来るのですが、シーリングライトの様な自宅にいてブルーライトに照らされてしまう環境においては、そのような方法が適しているとはいえません。

でも、天井照明から浴び続ける特化型の人工ブルーライトの"明かり"は、日々の生活の中で、長い時間をかけてじわりじわりと人間の肌へ影響を及ぼしていきます。

何気なく照明を見つめてしまうこともあるでしょう。

ましてや小さな子供達に「目の網膜細胞が」と言ったところで理解できるはずもありませんよね。

むしろ子供達は、注意すればするほど天井照明を見つめるようになってしまうのではないでしょうか?

 

 

 

確信が見えずに公表事実もそれぞれ異なるブルーライト問題にどう対応するか

前回の記事でもお伝えしましたが、ブルーライト問題においては、LED照明とスマホやパソコンが発するブルーライトは分けて考える必要があります

今回テーマとしたLEDシーリングライトについては、スマホなどに比べてあまりに日常生活に溶け込みすぎた、考えようによっては最も怖い存在である可能性もあるわけですね。

 

さて、ここで「青色LED+黄色蛍光体」の白色LEDのリスクに対する大手メーカーと日本照明工業会の公式見解を紹介します。

ポイント

東芝ライテック株式会社・・・言わずと知れた照明メーカーの老舗大メーカーですね。

LED照明のブルーライト(青色光)について

一般社団法人日本照明工業会・・・大手照明メーカー達で構成される業界トップ団体です。

LED照明の生体安全性について

こちらの文は平成26年10月に書かれたものですが、現時点においても下げていませんので、これが照明工業会の公式見解なのでしょう。

これを読むと「白色LEDのリスクは蛍光灯と変わらない」と明確に書かれています。

東芝と照明工業会の公式見解ですので、「なんだ、白色LEDって問題ないじゃん」と考えられる方が殆どでしょうね。

しかし、これに反して大学の研究室などで行われた白色LEDの実験においては、これらの公式発表とは全く異なる見解が論文として発表されているのです。

どうして権威のある機関で発表される内容がここまで異なってしまうのでしょうか?

そればかりは、私の知る由もありません。

でも、少なくとも岐阜薬科大学でマウス実験をした結果についてだけは、私が良く知る友人が立ち会っていましたので、実験環境やその方法について嘘が無いことだけは、私の中では事実であり、ブルーライト問題については、やはり真剣に取組むべきだと、私は考えているのです。

 

さて、私がいつも持ち歩いているのは、この写真のPCメガネと目薬、それにいくつかのサプリメントをケースにまとめて持ち歩いています。

 

ブルーライト問題の中でも、公式見解に開きのある"LED照明"、そしてLEDシーリングライトではありますが、結果として問題は無かったにせよ、今の時点では何かしらの対策をおこなっていた方が安心ですし、対策以前の効果として健康な体はやはり気持ちの良いものです。

そういう意味では、特に体を鍛えることと食事やサプリメントによる必要な成分の補給と言うのは、抗酸化力を高め、若さを取り戻す大事な要因と言えそうですね。

サプリメントはこちらの記事が比較的新しい記事になりますので、興味ある方は読んでみてください。

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今日は多くの皆さんのご自宅にある、シーリングライトについて書いてみました。

 

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